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Angel Beats! 第十一話「Change the World」 感想
2010年06月27日 (日) | 編集 |
一人、また一人とこの世界を去っていく仲間達。

理不尽な人生を強いられて、それを後悔したままこの世界にきて、この死後の世界で生きる意味や希望を見いだした者達は消えていく……。
岩沢やユイは、幸せだったのでしょうか。報われたのでしょうか……。

物語も残すところ後三話となり、クライマックスへと近づいています。

主人公の音無や、それを取り巻く日向達SSSメンバー。そのリーダーであるゆりっぺはこの世界で何を願い、何を成し遂げようとしているのでしょうか。
そして、新たにこの世界に起きた異変。その正体とは……。その原因と目的は何なのでしょうか。


Angel Beats! 第十一話、始まります。




チャイムの音と共に、待ち合わせ場所へと向かう音無。
誰との待ち合わせかは明かされていませんが、恐らくは奏でしょう。
コーヒーをごみ箱に捨てて、自販機を後にします。

廊下を歩きながら何かを考える音無ですが、



「さて、次は誰にすっかな……」

待て待て待て待てぇーーっ!!
そんなホイホイと消す人を決めるな!!
音無の覚悟は本物なのでしょうが、このセリフを聞くと、どうも人を成仏させる事が軽々しく聞こえてしまいます。
もうちょっと言い方があるでしょうに……。

音無が中庭を歩いていると、待ち伏せでもしていたかのように日向と直井が登場します。


「どこに行こうとしてたんだよ、音無」
「どこに行くんですか、音無さんっ」

こいつらシンクロしてやがるっ……!
というばりに、不本意ながら声を合わせて音無の行く先を尋ねる二人。
もちろんのこと、日向と直井は再び衝突します。
日向は、音無のやろうとしていたことを前回理解し、それを手伝うために音無に用があるとのこと。
そして直井の方も、日向と同じく音無の力になるために音無に近寄りますが、日向と直井はどうも犬猿の仲のようです。
なので、また直井がお得意の催眠術を日向にしかけます。


「さぁ……僕の目を見るんだ……貴様はトイレットペーパーだ。あっという間に流されていくトイレットペーパーの潔さに気付くがいい……」

洗濯ばさみの次はトイレットペーパーですか(笑)
しかし途中で音無が止めに入った事で、催眠術は中止されましたが、日向は便器に吸い込まれていくトイレットペーパーのように崩れ去ります。
六話と音無の記憶復活の時以外は、もう催眠術がネタとしてしか使われていませんね。

そんな直井に異変が生じます。
突然、直井の背後に何かが現れたと思ったら、それが直井に襲いかかりました。





その正体は、前回、大山と野田を襲った謎の影です。
その時は夜の校舎に現れたのですが、今回は白昼堂々と現れては襲いかかってきます。
直井に取り付いた影を取り払おうと、音無が直井を突き飛ばし、影が直井から離れます。
二本の腕で這いながら襲ってくる影を日向と音無が銃で迎撃。見事消滅しましたが、正体は分からずじまいです。

その光景を屋上から見ていた、戦線内でもっともゆりっぺに近い通信役の遊佐ちゃんが報告します。
それを聞いたゆりっぺは、影の出現を奏の新スキルかと考えますが、そう考えるにはまだしっくりこない様子。


「戦線メンバー総員に通達。今後は単独行動を禁止。最低でも二人一組で行動、影を天使とは別の敵性勢力として対処する」

遊佐を通して、影に対する戦線メンバーへの指令をゆりっぺが下します。
それに対して遊佐はゆりっぺを気遣います。


「……ゆりっぺさんは?」
「ゆりっぺさんは、考え得る可能性を潰しておくわ」


ゆりゆさコンビの絡みですね。
ガルデモのライブ以外ではほとんど絡みのない二人ですが、上の会話は妙に頬が緩みます。
四話の球技大会でも遊佐と通信してましたけど、この二人には他の戦線メンバーとは違う何かが感じられるように思います。

そのゆりっぺさんは、校内放送で「生徒会長の立華さん」と称して奏を生徒会室に呼び出します。
それを聞いていた音無と日向と直井は、もしかしたら音無達のすることがゆりっぺにバレたのではないかと勘ぐり、音無達も生徒会室へと向かいます。





ゆりっぺは相変わらずのゲンドウポーズを決めて、向かいに奏を座らせますが、真っ先に音無達がいる理由を聞きます。
その問いに対して、元生徒会長代理であり現生徒会副会長の直井が許可したと理由付けます。
ゆりっぺがなぜ直井の管轄なのかと尋ねますが、ひるむことなく生徒会室だからと反論します。さすがは直井、起点がききますね。
呆れたゆりっぺは、本題に入ります。
奏に対し、先日突如として出現した影は何者なのかと。あれは奏のプログラミングしたものではないのかと聞きますが、奏は「知らない」「ちがう」とどちらも否定します。
奏が絡んでいるとしたら、直井が襲われた時に音無が何かしら反応を見せるはずですから、本当に奏ではないのでしょうね。

ゆりっぺはそれを聞いて、プログラミングで発生したバグではないかと疑い、奏の許可を取ってから、あらかじめ待機させていた竹山に奏の部屋のパソコンを調べさせます。
その間に、ゆりっぺは奏に詳しく話を聞きます。
奏は、プログラミングしたのは一昨日の事で、その内容は新しいスキルの開発。
そのスキルの効果は、羽を生やすというものでした。羽といえば天使の象徴でもあり、空を飛ぶ機関でもありますが、奏はただの飾りとしてつけたとのこと。
なぜつけたのかとゆりっぺが聞くと、不器用な奏はバカ正直に、
「そのほうが天使らしいからだって」
と答えます。
だって、という言葉に反応したゆりっぺは、誰に言われたのかと奏に問います。

もちろん奏にそう言ったのは、前回「かっちょいいじゃん!」なんていいながら手をパタパタさせていた音無です。
しかし、ここで音無とバレるのはまずいことで、このままの流れだと、奏が「結弦に言われた」なんて言いかねません。
それを刹那的に察した直井が、助け船を出します。



「……それは僕です。生徒会長としてのはくがつくかと思い、元生徒会長代理、現副会長の僕がそう提言しました」
「生徒会長に羽が生えたらはくがつくの?」
「はい。生徒会長に、羽、ふさわしいかと」

ため息をついて呆れるゆりっぺ。うまく切り抜けた直井が背後からグッドサインを出す。
「……アホだ」


今回は直井が大活躍ですね。こういう面では直井は頼もしい味方です。
いや、普段も頼もしいんですが、日向と同じように直井もアホですからねぇ……。
そして日向が「アホだ」って言っているところが、まるでユイのツッコミの意志を受け継いでいるかのように感じます。
こんなギャグシーンで泣けてきた……。


奏のスキルに対しての疑問をぬぐえたのかは分かりませんが、校内放送で呼び出したら素直に赴いて、質問をしたら素直に応じる。
そんな奏に対して、ゆりっぺが冷酷な天使の風貌が感じられないと言いますが、



「しかし、以外に従順ね。冷酷さなんて微塵も感じられない、以前と変わらないように見えるわ」
「いえ、冷酷です。副会長の僕が、毎日刺されています」
「え……どうして」
「機嫌が悪いと会長は近くにあるものを刺すんです。副会長という立場上、割と近くにいることが多いのでよく刺されます。今朝も刺されてしばらく腸がはみ出したままでした。今はとても……機嫌がいいようですが」
「……アホだ」



機嫌が悪いと近くにあるものを刺すって……どんだけ冷酷なんですか(笑)
そんな奏も見てみたい気もしますが……。


そんなアホなやりとりをしている所で、奏の部屋に潜入していた竹山から通信が入ります。
奏のパソコンを調べたところ、バグの発生は見つからず、新たに開発されたスキルも装飾付けという比較的簡単な物らしく、影のように意志をもって人を襲うようなバグは発生しようがないとのこと。
そして竹山が、現在プログラムされているスキルを読み上げますが、

パッシブにオーバードライブ(常時発動している能力アップのプログラムですね)
アクティブにハンドソニック(これには以前の物とバージョン5が含まれます)

のみだそうです。それと、新たに開発された羽が生えるスキルですね。
さすがに奏は、前に問題を起こしたハーモニクスと、分身が生み出したハウリングは作らなかったようです。
しかし、ディストーションとディレイは使用に問題はなく戦力にもなるのですが、さすがに複雑なプログラムだったのでしょうか。作り直すことができなかったようですね。
もっとも、奏の強さならディストーションやディレイが無くても十分に戦えるのですが……。

竹山は、このスキルをどうするかとゆりっぺに聞きます。
ここでゆりっぺが消すことを命じれば、またすぐに消されてしまいます。

……ていうか、バックアップは取っていなかったんでしょうかね?
エンジェルプレイヤーのソフトウェアはさすがに無理だとしても、スキルのプログラムデータだけならそんなに要領が大きいとも思えないので、他のフォルダにバックアップくらいはできたでしょうに。
仮に竹山がパソコン内全てのプログラムを見て、エンジェルプレイヤー関連のデータを削除してしまったとしても、フラッシュメモリ等の外部メモリにバックアップを取ることくらいは考えられると思いますが……。
さすがの奏も、自室のパソコンのデータを削除されることは考えて無かったのでしょうか。彼女もある意味アホなのかもしれません……。


しかし、もし竹山が奏のパソコン内のファイルを全て閲覧していたとしたら……もしかしたら奏の黒歴史データを発見したかもしれません。
昔書いた日記程度ならまだしも、昔書いたオリジナル小説やポエム、はたまた秘蔵の画像とか見つけちゃった日には……、
竹山ー、後ろ、後ろー! ハンドソニックを構えている、冷酷な天使がいるぞー!



という妄想は置いておいて、ここでスキルデータを消されたら、再び一から作り直さねばなりません。
というか音無もバックアップのことは考えて無かったのでしょうね。秀才かと思ったら……詰めが甘いですよ、音無さん。
竹山の問いに黙りこむゆりっぺ。その時、外から銃声が聞こえてきます。



音無達は生徒会室のベランダに出て校庭をのぞき込みます。するとそこには、大量の影に囲まれている野田と椎名とTKの姿が。
この三人の戦力は戦線メンバーの中でもトップクラスですが、(TKはああ見えて強いんです)さすがに多勢に無勢。辺りを取り囲むほどの量の影達に苦戦しています。
音無は奏に応戦を要請します。
すると奏が、ここで新スキルを発動して校庭へと降り立ちました。



まさに天使、といわんばかりの羽を生やして、階下へと降下していきます。
ていうか、飾りとか言ってるくせに完全に飛んでますよ、彼女。
音無も半分冗談のつもりで言ったものですから呆気にとられて奏に見とれていました。音無だけでなく日向と、直井までもが。
その隙をつくようにして、ゆりっぺも校庭へと生身で飛び降ります。
途中に一階の屋根に飛び降りてから地上へと飛び降りていますが、その軽やかさと身体能力と言ったら、ゆりっぺもパッシブでオーバードライブを使ってるのではないかというくらいです。

奏にゆりっぺ、それに戦線最強の椎名とあの小柄で大の男(日向や音無)にプロレス技をかけるユイ。それに戦闘能力こそ無いが、異常なまでに人を惹きつける実力を持つガルデモメンバー……。
ええい、SSSの女子は化け物か!
これでは男面子が不甲斐ないと言われても仕方ありませんね。

あ、遊佐ちゃんは別ですよ。彼女は存在自体がもうチート並のかわいさなので(笑)



ゆりっぺの後を追って音無も地上へと飛び降り、ためらいながらも日向と直井も地上へと飛び降ります。
音無はまだしも、日向と直井はここで一回死んでる(死んではいなくても負傷していた)んじゃないでしょうか?
顔を見合わせる日向と直井が、いいコンビに見えますね。





戦場へと赴く音無たち。先に飛び込んでいったゆりっぺが影に捕まりますが、音無がうまく影を打ち抜いて助けます。
それに続くように日向と直井も登場。
日向は相変わらず様になっていますが、直井の二丁拳銃は……なんかかわいいですね(笑)


散り散りになって影と戦うメンバー達。


「ふん、加勢などいらん!」
「へっ、まぁそう言うなって!」


その中で、日向と野田が背を合わせて共闘するシーンが。
この二人の組み合わせを見るとTrack ZEROを思い出しますね。本編ではあまり二人同士の絡みは少なかったようですが。(日向が野田に対するツッコミは多々ありましたが……)



「……あさはかなり」

椎名さんは相変わらずの強さ。一刀両断して決め台詞なんてかっこよすぎます。
彼女がいれば百人力ですね。



「Wow, Dancing in the shadow!!」


「I kiss you...」




TKーーー!!!
なんかもうかっこよさ過ぎて表現できる言葉が無いです!
しかもこのシーンをよく見てみると、カット使いすぎ(笑)
ものすごく動きます。この数秒のシーンで影の攻撃を何度もよけながら、踊っている……さすがはTKです。
これではあの松下五段でさえ追いつけないという意味が分かります。
ある意味、戦線最強の男は彼なのではないでしょうか……。
さすがTK! 死ぬまで何やってたか(略



動のTKとは正反対に、奏はというと、


「うわ、あれくらいたくねぇー……」

静の奏は、無駄のない動きで影達を一掃していきます。
もう無双状態ですね。奏無双です。とんだチートキャラがいたものです。
彼女が味方になった音無にとって、どれほど頼もしいことか……。
今になって、心底味方になってよかったと思えるシーンですね。
さりげに直井が奥で目を丸くしています。



その奏に対抗して、野田も前田慶次ばりにハルバードを振り回します。


「てめぇ、味方ごと切る気かよっ!」
「……計算のうちだ」
「入れるなよ、はぶけよっ!」


結託したかと思えば、即これです(笑)
本当に日向は誰と絡んでもウマがあいますね。単にアホだからかもしれませんが……。


その二人に横槍を入れるゆりっぺですが、影達の間に、異様な光景を見ます。
ゆりっぺ達の戦いを見ていた野次馬達の中の一人が、突然黒い闇に覆われて影に変異しました。
もちろんその野次馬達は全てNPCです。
ゆりっぺは、この光景をどう捉えたのでしょうか。



その後、どうにか影達を全て倒しきった戦線メンバー達は、グラウンドに倒れ込みます。
あの野田が疲れ果てるくらいなのですから、相当な数だったのでしょう。ただでさえ元から多かったのに、さらに増殖していたようなので、全部で何十体いたのでしょうか。
ゆりっぺは直接影と対立して、あの影はゲームでいうところの「永久プレイ阻止のために出てくる無敵のモンスター」だと言い表します。

そこへ、疲れ果てたメンバーの休息を邪魔するかのように、藤巻が大声を上げながらこちらへと駆け寄ってきます。
その声を聞くからに、ただ事では無い様子。藤巻は切れる息を整えながら、出来事を伝えます。


「やべぇぞ……高松が……高松がやられちまった!」

な、なんだってーーー!!
なんて反応をする暇もなく、ゆりっぺ達は事が起きた現場へと急行します。





現場には、高松の眼鏡だけが無情に転がっていて、そこには大山の姿もありました。
一部始終を見ていた大山は、出来事を思い返しながら証言します。



大山が見た時には既に高松は影に食われていました。
全身影に覆われて、のたうち回る高松は、最後には眼鏡が外れて地面に飲み込まれていったそうです。

戦線内の最初の犠牲者がまさか高松になろうとは……。
今までは大山が襲われそうになったところを野田が助けたり、影に飲まれそうになった直井を音無と日向が助けたりと、どうにか影の浸食を阻止してきましたが、今回は一人身でいて、なおかつ戦闘には長けていない高松が狙われてしまったのですから、どうしようもありません。同じく戦闘に向いてない大山にもどうしようもありませんでした。

奏を敵対して、奏の言うことに従ったり模範的な行動をしなければ、自ら満足したりしない限りまず消えない。
そのような世界だったはずなのに、今や何もしなくても影に襲われて浸食されると消えてしまうような世界に変わってしまいました。
誰もが予想しないイレギュラーな事態。奏さえも影の正体は知りません。
戦線を立ち上げて神にあらがおうとこの世界にしがみついているゆりっぺや、過去の後悔を清算して次の人生へ進めるようにこの世界からPC達を送り出そうとしている音無。
彼らの目的とは違う別の意志が、この世界に働き始めていることに、音無もゆりっぺも疑問を持ちます。

果たして、これは世界の新たなシステムなのでしょうか。それとも、ゆりっぺや音無達とはまた別の誰かの陰謀なのでしょうか。



翌日、野田からの高松を発見したとの報告で、ゆりっぺ達は高松がいる場所へと向かいます。
その場所は、なんと教室でした。もちろん、授業を受けようとしている他の一般生徒達(全てNPC)もいます。



高松は眼鏡を外しており、それだけならいいのですが、直井と同じ制服を着ています。
正しくは、この学校で定められた標準の男子用学生服です。
直井は生徒会副会長ということもあり、表では模範的な行動をしていますが、裏では悪事を働いて(昔は裏で一般生徒を脅していましたが、今はSSSに参加していること事態が悪事と見なされているのでしょうか)この世界での均衡を保っているから消えません。
しかし、高松は直井と同じような事をしようとしているわけでは無さそうです。
日向が昨日の事や影についての質問をしますが、高松は事が理解できていないようで、話がかみ合いません。
影に食われた事も自覚がなく、というか正しくは記憶になく、ただ寮で起きていつものように制服に着替えて学校に来ただけと言います。
模範生徒達が着ている制服を着て、授業を受けに学校へ来る。誰がどう見ても模範的な生活です。
もちろん、この世界でそれをやることは、消える事を意味します。
それは一話からのゆりっぺの言動や、九話の奏の証言で事実だと証明されています。
高松もそれを知っていながら、模範的な行動をしています。その高松に、日向は警告しますが、


「消えるぞ! 分かってんのかっ!?」
「消える……? 何が消えるのですか?」


高松は正気の沙汰では無いようで、日向の警告の意味も全く理解していない様子でした。
ゆりっぺは高松の反応を見て何かを悟ったのか、たじろぐ日向に諦めることを促します。
同時に、高松を除くメンバー全員に、退去命令を出してゆりっぺは教室から出て行きました。
それと同時に日向達も教室を立ち去りますが、大山だけは心残りがあるのか高松に声をかけようとします。
しかしそれをゆりっぺが制して、大山も教室を後にしました。



教室を出て、階段へと座り込むメンバー達。
そしてゆりっぺは高松の言動を見て、確信した事実をメンバー達に告げます。
高松は、NPCになってしまったのだと。
NPCといえば、魂のないゲームでいう模範的回答しかしない村人のようなものです。
では、彼の魂はどこに行ってしまったのか。そう大山がゆりっぺに問います。
ゆりっぺは、高松の魂は影に食われてしまったと言い、彼はずっとこの世界で消える事もできないまま、永遠にここで授業を受け続けていく存在になってしまった事を肯定します。
死ぬよりも酷い、永遠にこの世界に捕らわれて消えることも許されなくなった高松に対して、日向は嘆き、怒りを顕わにします。
戦線メンバー達の事を誰よりも大事に思っている日向だからこそ、彼の悲劇を自分の事のように親身になって悲しめるのでしょう。
しかし嘆いているだけでは事は解決しません。
今、この世界に起こっている状況を受け入れて、打開していかなければいけません。
ゆりっぺは、事の重大さを認め、SSSの全メンバーを体育館に招集しました。




「この世界に異変が起き始めている」

体育館に集まったSSSの全メンバーの前で、壇上に立った(正確には座り込んだ)ゆりっぺはそう告げました。
天使とは別の敵、影の出現により、戦線はこれまでにないほどの危機に直面している。
そうした中、戦線内に別の思想を持つ者が現れて、別の道に導こうとしている人たちがいることをみんなの前で発表し、その思想が今のこの世界の危機回避にもなりうるかもしれないから、それをみんなの前で語って欲しいとゆりっぺは言い、音無を指名しました。
やはり、ゆりっぺには気付かれていたんですね。まぁ、何度かそういう素振りをみせているシーンはありましたが……。
アホばかりが集まる死んだ世界戦線と言われていますが、ゆりっぺはアホでは無かったようですね。一応リーダーですし。
日向に背を押されて、音無がメンバー達の前に立ち、演説を始めます。



演説の内容は描写だけで明かされていませんが(恐らく尺の関係でしょうか)、その場面で流れるこのBGM……このBGMは反則です。
現時点では、ボクが一番好きなBGMだと思います。なんというかAngel Beats!の象徴とも言えるような曲だと思います。
CLANNADでいう、「渚」や「願いが叶う場所」みたいな、鳥肌物の雰囲気を持っていると思います。
確かこの曲も麻枝氏が作曲したものです。もしかしたらボクは、シナリオライターとしての麻枝氏より音屋としての麻枝氏のほうが好きなのかもしれません。

演説の後、もちろん他のメンバーが異論を唱えます。
それもそのはず、みんな理不尽な人生を強いた神に復讐しようとこの戦線にいるのですから、音無のように報われた気持ちを知らない彼らが反発するのは当然です。
この世界で生きる意味を見つけ、報われた気持ちになる。そしてこの世界から去っていく。
その音無の思想に対して、この世界でそんなものがあってたまるかと他のメンバーが否定しますが、


「……あったんだよ。ユイはそれを見つけた。俺みたいな人間のクズのまま死んできたようなやつでもさ、この世界でそれを与えてやることができた」
「……僕もです。僕は神ですが……それでも、音無さんだけが……僕に人の心を取り戻させてくれた。たった一言かけてくれた……労いの言葉で」


日向と直井が前に出て、音無の意見に同意します。
日向はユイを報われた気持ちにしてこの世界から送り出してあげることができ、直井はそれを音無からもらった。
そして音無は、それを既に死ぬ間際で味わっていた事を、奏の元で思い出した。
その思いを知っている三人だからこそ、神に抗うのとは正反対の思想ができたのでしょうね。

ゆりっぺは、影と戦うか、それとも音無の言うようにこの世界から満足した気持ちで立ち去るか、どの道を選ぶかは各々に任せると言います。
そのゆりっぺは、自分は今まで好き勝手にやってきたし、大量の影に対してみんなを守れそうにもないから、自分のしたいようにする。
そう皆に告げて、解散となりました。



解散の時に、ゆりっぺは音無と日向と直井の三人を呼び止めて、焼却炉の前に呼び出します。
そこでゆりっぺは、奏に影の迎撃にあたらせろと命じますが、音無は奏は仲間なのだから一緒に居た方がいいと言います。
しかし、戦線メンバーだって仲間です。圧倒的な力を持つ奏が迎撃に向かった方が適任だとゆりっぺは提言します。
音無は、天使だけにそれは適任だといいますが、


「その子、天使じゃないわよ。私達と同じ人間よ。気付いて無かったの?」

それにより、驚く音無と日向。あの直井でさえも、動揺を隠せません。
ていうか、音無は奏とあんなに親しくしていたのに気付いていなかったんですね。
ゆりっぺが奏が天使(NPCのような存在)じゃなくて人間だと確信したのは、五話の奏が食堂に麻婆豆腐を買いに来た時でしょうか。
それを知った音無は、同じ人間である奏も何かを抱えてこの世界に来ているのだから、それもいつかは解消してやると言い、奏の頭を撫でます。

そしてこの先どうするのかを話し合います。
ゆりっぺは、確かめたいことがあるとのことで、一人で影と戦う事を選びます。
みんなには選ぶ自由を与えたのだから、誰かを無理強いして連れて行くことはできません。
自分の事はいいから、早くこの世界を去った方がいいと、ゆりっぺは音無に自分の事は気にしなくていいからと告げて立ち去ろうとしますが、それを日向が呼び止めます。


「いきなり何言ってんだよ。二人から始まった戦線じゃねぇか。長い時間一緒に過ごしてきたよなぁ……だから、終わる時も一緒だ。俺はお前を置いていかない」
「相変わらず、あなたバカね……感情論じゃ何も解決しないわよ」


ユイの時といい、やっぱり日向の言葉には何かくるものがありますね。
ここで日向が、二人から始まった戦線と言っていますね。アニメから入った人は分からないかもしれませんが、これは戦線発足時の事を描いたTrack ZEROでの事を言っています。
この死んだ世界戦線はゆりっぺと日向から始まり、大山やチャーや野田、そして椎名と徐々に今の面子が集まっていきました。
長きにわたって活動していた戦線。その戦線でゆりっぺがずっと一緒に戦ってきたのは誰でもない、日向です。
その日向は、やはりゆりっぺを置いてはいけないと、この世界で待ち続けることを選びます。

しかし、無情にもそこで敵襲の合図が。
それと同時に、ゆりっぺは戦場へと駆け出します。


「じゃ、また会えたら会いましょ」
「ゆりっぺ!」
「……酷いあだ名。でも、そのおかげでみんなに慕われたのかもね。 ……ありがと」


日向が再び呼び止めますが、ゆりっぺはここまで付き合ってくれた日向に礼を言って、その場を立ち去ります。
この先に何が待っているのか、それを確かめるために……。






そしてゆりっぺ達以外の戦線メンバーも、今後の事について悩みます。
ゆりっぺの写真を見て微笑む野田が、無性にかっこいいです。本当に彼はまっすぐで、ゆりっぺ一途なんですね。そんな彼は、何を考え、どのような決断を出すのでしょうか。
我らがガルデモメンバー+遊佐は、先に消えた岩沢とユイが残していったギターを見て、何かを思い至ったようです。
また、彼女達がライブをやる光景を見られるのでしょうか。それとも、彼女達は……。

そして、ラストのオチを持っていって、さらに意味深な事をしている竹山。
「クライスト オブ ザ フロント ダイヤリー」と称して、ブログをやっていたようです。何とも厨二臭いネーミングは置いといて、彼も自分なりの活動日誌をつけていたのでしょうか。さすがに、この世界の外へアップすることはできないのでしょうが。
そして彼が最後に書き残した文は、


本日も晴天なり。

この世界に長く居すぎたようだ。

僕の心に変化あり。

繰り返す。

本日も晴天なり。

明日からは、きっともっと晴れ渡った空が見れるだろう。


というもの。もう意味が分かんないです。
まるで、竹山がこの世界の真実を知っている(あるいはその真実や、今の危機に関与している)事を臭わせるシーンですが、ボクからすれば、
こいつはくせえーッ! 厨二病のにおいがプンプンするぜッーーーッ!
といった感じです。
彼が黒幕だったとしたら……なんかテンション下がりますよねぇ。




そして、最近お決まりのCパートです。
日向や音無に別れを告げたゆりは、一人校長室で装備を整えながら考えます。
昼間の、NPCが影に変化した様子を思い出して、もし奏のようにNPCにプログラミングによる書き換えが可能だとしたら、誰かが裏で「Angel Player」を使ってNPCを影に変えて、ゆり達を襲わせている。言うなれば、黒幕がこの世界にいることをゆりは確信します。
しかも、ソフトウェアを使って大量の影を生み出しているのだから、それには大規模なサーバや複数台のパソコンが必要になると考えて、ゆりは図書館の中にある「第一PCルーム」へと向かいました。恐らく、そこが学園内で一番パソコンがある場所なのでしょう。

パソコン室に潜入したゆりは、灯りもつけずに、暗闇の中で一人でパソコンを弄っている男を発見します。
その男の背後に回って、銃を突きつけてチェックメイトと宣告しますが、



相手は学生服を着ておらず、どう見ても学生とは言えない年齢をした気の優しそうな男性でした。
ゆりはその男に、ここで何をしていたのかを問うと、彼は新しいパソコンを設置していたとのこと。
その理由を聞くと、どうやらパソコンがよく盗まれるようで、無くなったから新たにパソコンを補充しに来たといいます。
男の言いぐさから、パソコンが盗まれたのは今回限りではないようです。恐らく、複数回に分けて何台も盗み出している常習犯なのでしょう。
もちろん、その窃盗犯の目的は、ただパソコンを手に入れるだけではなく大量のパソコンを使って、大量の作業を一度にこなそうとしているのでしょう。
ゆりは影の操作を行っている犯人とパソコンの窃盗犯を同一人物だと見出し、パソコン室を後にします。

同時に新たなパソコンを設置しにきた男もパソコン室を出て、扉を施錠しました。
その男が立ち去ったのを見て、ゆりは扉の鍵を鉈で破壊し、再び証拠を見つけるためにパソコン室に侵入します。

辺りを探りながら、窃盗犯の身になってパソコンを盗み出す経路を考えてみます。ノートパソコンならまだしも、さすがに液晶ディスプレイとミドルタワーがセットのデスクトップは安易に持ち出す事は難しいです。そうなると、台車に乗せて運ぶか、窓から運ぶか……。

考えながら歩いていると、足下に違和感を覚えます。
明らかに一つだけ、古ぼけてがたついている床のタイルを発見しました。
ゆりはそれを叩いてみますが、ビクともしません。
なので、そのタイルめがけて銃を乱射します。隠密行動がすごいスパイらしいと思ったら、唐突に大胆な行動を取りますね、ゆりは。
そして銃弾を浴びたタイルの表面ははがれ落ち、そこに隠されていた扉を発見しました。



ゆりはすかさず扉を開けます。するとそこは、案の定、地下への入り口となっていました。
ライトを当てて中を照らしてみるゆりですが……、


「またギルドかよっ」

ギルド三度。どうやらギルドは学園内の地下に張り巡らされているようですね。
犯人はこの地下通路を使ってパソコンをギルド内に持ち込んでいたのでしょう。
つまり、黒幕はギルドにいるわけです。

しかし、トラウマが多いギルドですからねぇ……。どうなることでしょうか。
今回はゆり一人なので、ゆりが死んだらゲームオーバーです。

さて、そのギルドに潜んでいる黒幕の正体は誰なのでしょうか。
そして、その黒幕の目的とは……?





十一話終了。このアニメは全十三話構成なので、残り二話です。
前回から言われていたことですが、ちゃんと複線を回収してきれいに終わらせる事ができるんでしょうか?

ここで少し、黒幕を予想してみましょう。
現時点で考えられる有力な説は四つです。


1.SSS内部犯説。
今更新キャラ出してもなぁ……てことで、尺の関係も考えてSSS内部犯説が一番有力でしょうか。
そうなると怪しいのが、ギルドと言われて真っ先に浮かび上がるチャーでしょうか。
しかしチャーはTrack ZEROからの仲間です。あまりゆりを裏切るような事はしないと思うのですが……。まぁ逆に考えれば、初期メンバーだからこそという考え方もできますね。

チャー以外だと、EDの時に意味深な厨二病文を書いていた竹山くん。彼のあの文に意味があるとしたら……考えられなくもないですが、あまり期待はしたくないですね。
チャーならまだしも、竹山が黒幕だったとしてもインパクトに欠けそうです。

そしてもう一つ、大山の自作自演というのもありえます。実際に、初めて影が出現した時に襲われたのは大山ですし、高松が影に食われた時に現場にいたのも大山です。
しかし、やはりチャーと同じ理由で考えにくいし、竹山のようにインパクトにも欠けます。
それでも、竹山よりは全然様になってますけどね。

2.SSS外部犯説
犯人は魂を持つ人間だが、戦線メンバーではない別の誰かがやっていたという説です。七話以前の直井的立場とも言えるでしょう。
とどのつまり、新キャラですね。
ですが、後二話しかないのに、今更新キャラを出しても尺が足りなすぎますし、落ちをつけるのも大変になりますね。
これはあまり期待できない説だと思います。

3.NPCや、自我を持たないこの世界のシステムやプログラムの仕業説
もともと何かの条件でこうなることがシステムで決まっていたとか、あるいはそういう行動を義務づけられたNPCがいるとか……。
こうすれば、一話程度で解決にもつながりますので、尺の関係を気にしなくて済みますね。
これは1の内部犯説に並ぶくらい有効な説ではないでしょうか。

4.神の仕業説
これは少し3と似ていますが、本当にこの世界に神がいたとして、その神が行っているという説です。
その神が3のようにNPCやプログラムだったりするのか、それとも何らかの形でこの世界を支配している人間なのか、はたまた人間ではないけど自我を持っているプログラムか何かか。
ある意味2と3が混ざった説ですよね。
しかし、奏の言動や直井の行動から、この世界に神が存在しない事は分かっています。
なので、この説はあまり無いでしょうね。先にも行ったとおり尺がないのですし。



さて、真相はどれなのでしょうか。
そして次回が、麻枝氏曰く事実上の最終回らしいです。

後二話か……なんかAngel Beats!が終わるということ自体が考えられないです。
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